花と緑のグリーンライフ
今週のコラム

●今週は「たかが土 されど土」●

 皆さんは、土なんかどれでも同じだと思っていらっしゃいませんか?
 値段の安い土、高い土、パッケージがきれいな土…等々、
 様々なメーカーから色々出ていて、迷ってしまいますね?

 よい土の条件とは、
 1 通気性がよいこと
(根が呼吸するため)。
 2 排水性がよいこと
(根ぐされしにくいため)。
 3 適度に保水性がよいこと
(適度な水分を保つため)。
 4 保肥性がよいこと
(肥料持ちがよいため)。
 ――です。


 関西では基本用土には真砂土が使われているのが多いと思います。
 この土を、関西の気候に合うように、有機物(堆肥)を適度に混ぜます。
 (他に日向土やパミス,バーミキュライトなども使用します)

 実は、この堆肥の質によって土の質が大きく左右されます
 当店では、農場で苗を自家生産(パンジー、ビオラは約170種類〔H15年秋〕)していますが、
 使用堆肥によって大きく作柄が変わった経験があります。

 1 良質の原料(素性がはっきりしていること)を使用すること
 2 手間と時間をかけて熟成(完熟)させること(原料によりますが半年から1年かかります)

 ちなみに、グリーンライフ農場ではモミガラ堆肥を使っていますが、
 1月に仕込み約15回切り返して、8月の末に完成します。
 これくらい手間と時間がかかるので、これを業者から仕入れると結構な金額になってしまいます。

 2は特に大事で、完熟していない堆肥を使うと、二次醗酵(植物を育てている最中に土の中で堆肥が
 再醗酵すること)が始まり、
熱を持ったり有害ガスが発生します。
 また、堆肥が醗酵する時、微生物が窒素分を必要とするので、せっかく与えた肥料分を
 醗酵中の堆肥が吸ってしまい、
植物が肥料不足になります。
 これを窒素飢餓と言います。
 簡単に言うと、しっかりと育たないわけです。
 
 よくお客様から花は良く買うが、すぐ枯れる、枯れるまでならなくても、育たないと言う
 相談を受け、自分は育て方が下手なのか、また自宅が日当たりや、通気が悪いためなのかと
 色々と理由をおっしゃいますが、ほとんどは使っておられる土が悪すぎるように思います。
 ちなみに、かく言う昔、私も未完熟な堆肥を使い、痛い目にあったことがあります。
 いま思うと、粗悪な堆肥を使うぐらいなら、真砂土にピートモスだけを混ぜて
 育てた方が、まだマシなのです。

 当店で販売している土は、タンキョウというメーカーのグリーンソイルという土と、
 グリーンソイルをベースにして、関西の気候に合わせて配合した
 オリジナルの土(23L)をメインに販売しています。

 このメーカーのホームページを見ていただくと良くわかりますが、
 非常に良い堆肥を使用しております

 
何回花を植えても良く育たないと言う方は、ぜひ一度お試しください。 

  
  こちらのページも参考にどうぞ。
  →コラム:エコリカルさんの工場見学に行ってきました